まもなく11月1日より、待望の「海の詩」男声版が発売されます。
 この発売を機に、インターネットなどに出回っている廣瀬量平が自ら編曲したとされる男声版「海の詩」楽譜について、廣瀬量平・事務所よりお知らせします。
 まず男声版の一曲目「海はなかった」については、廣瀬量平が実際に編曲し、このたびの出版にも収録されております。
 しかしそれ以外の曲について、ピアノ伴奏パートがオリジナルの混声版と異なってしまっているものについては、それは廣瀬量平編曲のものではありません。廣瀬量平の編曲作業上、ピアノ譜が異なってしまうことはあり得ないことです。
 また「シーラカンス」の図形譜の扱いには、廣瀬自身が難渋していた事実があり、この部分についても廣瀬が編曲、発表したということはありません。
 このたび発売される松平敬編曲版は、廣瀬が逡巡していた箇所をきれいに処理し、さらにピアノパートには手を加えておりません。これには廣瀬自身が賞賛しておりましたことから、このカワイ出版から発売される男声版「海の詩」を正式版としてご愛唱くださればと存じます。
 
2010/10/21 廣瀬量平・事務所